当ブログは株式会社トミーウォーカーの運営する『サイキックアーツ』の参加キャラによるブログです。
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プロローグSSを書上げての後書き的なもの。
背後視点な為、閲覧注意。
背後視点な為、閲覧注意。
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―――“闇堕ち”
人の心の奥底に眠る、もう1人の自分。
それは、ダークネスと呼ばれる邪悪な別人格であり。
ヒトの精神が大きく揺らぐ事でその宿主の人格を破り、その支配権を得て表に現れる。
強大なチカラ、特別な能力を宿して。
良輔は灼滅者ではなかった。
先のアンブレイカブルとの対峙の折、内に在ったダークネスは宿主の体を手に入れる機会を見つけたと同時に自らがそれを得る前に壊させない為、良輔に呼びかけつつも敢えて強硬な支配権獲得をせず力だけを与えた。
まだ破壊し表に出るには精神は頑なだった故に。
そしてより脆くなるであろう可能性を見出していた為に。
父は駆けつけたその場の状況を見て、瞬時に判断した。
良輔が灼滅者に目覚めたか、闇堕ちの片鱗を見せつつある事を。
「・・・形勢逆転、か」
それぞれに身に受けた負傷はある。
だがそれぞれ共にまだ倒れるまでには至っていない、ヒトよりも強大なチカラを振りかざすダークネスが2人。
ぽつり、と呟いた。
人の心の奥底に眠る、もう1人の自分。
それは、ダークネスと呼ばれる邪悪な別人格であり。
ヒトの精神が大きく揺らぐ事でその宿主の人格を破り、その支配権を得て表に現れる。
強大なチカラ、特別な能力を宿して。
良輔は灼滅者ではなかった。
先のアンブレイカブルとの対峙の折、内に在ったダークネスは宿主の体を手に入れる機会を見つけたと同時に自らがそれを得る前に壊させない為、良輔に呼びかけつつも敢えて強硬な支配権獲得をせず力だけを与えた。
まだ破壊し表に出るには精神は頑なだった故に。
そしてより脆くなるであろう可能性を見出していた為に。
父は駆けつけたその場の状況を見て、瞬時に判断した。
良輔が灼滅者に目覚めたか、闇堕ちの片鱗を見せつつある事を。
「・・・形勢逆転、か」
それぞれに身に受けた負傷はある。
だがそれぞれ共にまだ倒れるまでには至っていない、ヒトよりも強大なチカラを振りかざすダークネスが2人。
ぽつり、と呟いた。
『ふ・・・面白ォオーいッ』
派手に瓦礫を飛ばしながら立ち上がる相手。
『いいぞ!俺はお前のような相手を求めていたんだ!』
興奮したように叫ぶ相手に対し、父の口から短く溜息が漏れる。
「生憎、俺の方は願い下げだな。お前のように吼えるだけの相手は耳が痛くて叶わん」
『―何だと?』
途端、水を打ったように静かに問い返す相手。
「御託を並べるだけなら雑魚でも出来る。生憎、今回は雑魚でも手加減をしてやる事は出来んがな」
『貴様・・・ッ!』
全身を震わせ、相手は怒りを顕にする。
「来い」
派手に瓦礫を飛ばしながら立ち上がる相手。
『いいぞ!俺はお前のような相手を求めていたんだ!』
興奮したように叫ぶ相手に対し、父の口から短く溜息が漏れる。
「生憎、俺の方は願い下げだな。お前のように吼えるだけの相手は耳が痛くて叶わん」
『―何だと?』
途端、水を打ったように静かに問い返す相手。
「御託を並べるだけなら雑魚でも出来る。生憎、今回は雑魚でも手加減をしてやる事は出来んがな」
『貴様・・・ッ!』
全身を震わせ、相手は怒りを顕にする。
「来い」
「親父の知り合いか?」
こういう場面に遭遇するのは実は初めてでもない。
海外に居た頃は、父に何かしらの因縁を持つ者が復讐しようと自らを狙ってきた事も何度かあった。
『オレの望みの為、お前を利用させてもらうぞ・・・!』
殺気が膨れ上がる。この1年、日本などでは目にしようもなかった程の本気の殺意。
男の姿が一瞬で掻き消える。
「!」
反応出来たのは奇跡に近い。
低く、前に投げ出された体。その一瞬前まで首のあった場所を背後から手刀が通り過ぎた。
『・・・ほぅ』
転がりながら距離を取り、すぐさまに立ち上がる。
「テメェ・・・一体何モンだ!」
こういう場面に遭遇するのは実は初めてでもない。
海外に居た頃は、父に何かしらの因縁を持つ者が復讐しようと自らを狙ってきた事も何度かあった。
『オレの望みの為、お前を利用させてもらうぞ・・・!』
殺気が膨れ上がる。この1年、日本などでは目にしようもなかった程の本気の殺意。
男の姿が一瞬で掻き消える。
「!」
反応出来たのは奇跡に近い。
低く、前に投げ出された体。その一瞬前まで首のあった場所を背後から手刀が通り過ぎた。
『・・・ほぅ』
転がりながら距離を取り、すぐさまに立ち上がる。
「テメェ・・・一体何モンだ!」
深夜。
港が近い倉庫街の奥からは、何時もの甲高いスチール音や笑い声は聞こえず。
並び立つコンテナにはその色よりも深い赤が散っていた。
「・・・知ってる事はそれだけか?」
「あ、あぁ。それ以上は知らねぇ・・・だから、だから助け――」
言葉は途中で事切れた。
続ける口を持たぬ体を片手に、返り血に濡れた口を歪める。
「ついに見つけたぞ・・・!待っていろ、天虎鋼拳の名を持つ者よ!」
周囲に転がる無言の骸の中に立つ男の笑い声だけが、倉庫街に響き続けた。
1時間後。
骸だけが残された場所に、複数の足音が響く。
辿り着いた者達からは、呻く声や短い悲鳴が漏れた。
「遅かったか・・・!」
歯噛みするその声はまだ若い。
翌日、現場は大量殺人事件として報道された。
港が近い倉庫街の奥からは、何時もの甲高いスチール音や笑い声は聞こえず。
並び立つコンテナにはその色よりも深い赤が散っていた。
「・・・知ってる事はそれだけか?」
「あ、あぁ。それ以上は知らねぇ・・・だから、だから助け――」
言葉は途中で事切れた。
続ける口を持たぬ体を片手に、返り血に濡れた口を歪める。
「ついに見つけたぞ・・・!待っていろ、天虎鋼拳の名を持つ者よ!」
周囲に転がる無言の骸の中に立つ男の笑い声だけが、倉庫街に響き続けた。
1時間後。
骸だけが残された場所に、複数の足音が響く。
辿り着いた者達からは、呻く声や短い悲鳴が漏れた。
「遅かったか・・・!」
歯噛みするその声はまだ若い。
翌日、現場は大量殺人事件として報道された。
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